2020年10月20日例会


10月20日(火)

天才石工・丹波佐吉(たんばのさきち)の豪快で繊細な逸品

斑鳩の狛犬巡りと可憐に咲くコスモスの花

JR王寺駅~神岳(かみおか)神社~白山神社~龍田神社~伊弉諾命(いざなぎのみこと)神社~法隆寺(昼食)~斑鳩神社~法起寺(コスモス畑)~中宮寺跡歴史公園~阿波神社~素戔嗚(すさのお)神社~JR法隆寺駅

 

 

秋晴れの絶好のウォーキング日和。113人の参加で、満開のコスモスと名人丹波佐吉が彫った狛犬を巡りました。

(写真は大和川の河原での出発式の様子)

まず訪れたのが神岳神社。佐吉48歳の晩年の作です。病に侵された中での作。しかし狛犬の表情は老成した、落ち着いた表情が素敵です。“岳”を“おか”とは、なかなか読めませんね。(写真下左 神岳神社 :右 白山神社の狛犬見学)

法隆寺で昼食後は恒例のうんちく話。今日はリーダーの野村スタッフから、丹波佐吉についての話がありました。若くして名人といわれた佐吉は、技比べで石の尺八を作って鳴らしたとのこと。37歳の時に宇陀の太子山で「八十八か所遍路周り」を3年がかりで完成させ、その後大和を旅しながら数々の名品を残したとのことです。(写真は法隆寺にて昼間の蘊蓄話の様子)

法起寺のコスモス畑へ。満開のコスモスに、多くの人がシャッターを切っていました。また、2年前に整備された中宮寺跡歴史公園も、満開のコスモスで彩(いろど)られていました。尾花スタッフの中宮寺跡の説明に、熱心に聞き入っておられました。

阿波神社。作成年は不明ですが佐吉の作。台座の後ろに“作師照信 花押”と彫られているのが、はっきりと読み取れました。

素戔嗚(スサノオ)神社の狛犬は41歳の時の作。肉体的にも精神的にも最も充実していた時でした。胸板が厚く、たくましい狛犬は、佐吉の最高傑作のひとつとの評判です。

1日に3か所も佐吉の狛犬が見られるという、狛犬ファンにとっては“たまらない”コースでした。満開のコスモスと狛犬と、楽しいウォークでした。

次回は平城京に燦然と聳え建っていた“塔”を巡ります。皆さんのご参加をお待ちしています。

(写真下左 法起寺 下右:中宮寺跡歴史公園のコスモス)