・2020年11月17日例会


11月17日(火)

前代未聞!【大理石の礎石】残る弘福寺

ー謎の巨石・益田岩船は牽牛子塚古墳の試作品ー

畝傍駅~久米寺~益田堤跡~益田岩船~牽牛子塚古墳~近鉄飛鳥駅(中間ゴール)~高松塚古墳~国営飛鳥歴史公園(昼食)~川原寺跡~川原寺北限遺跡~甘樫丘展望台~甘樫丘休憩所~畝傍駅

 

  秋晴れの絶好のウォーキング日和。83人の参加で、益田岩船、川原寺跡、飛鳥の終末期古墳など、明日香の見どころを満喫しました。

(写真はJR畝傍駅の出発式の様子)

まず訪れたのが久米寺。空海が大日経と出会い、入唐を決意したところです。

(写真は久米寺にて)

 

益田堤跡は唐から帰国した空海が、益田池堤の工事を監修したところ。丸山古墳近くまであったという広さに驚きです。

(写真は益田池堤)

益田岩船は牛子塚古墳の石槨にするために運ばれてきたとの尾花スタッフの説明に、飛鳥時代にこの巨石が運ばれてきたことを知り、またまた驚きの声。

(写真は益田岩船)

昼のうんちく話は、飛鳥の終末期古墳の特徴を尾花スタッフが解説。円墳、方墳、八角形墳など例を挙げて説明されました。ショウガの話にはドット笑い声が上がりました。

(写真は牽牛子塚古墳の図)

川原寺跡(現広福寺ーぐふくじ)では、川原寺式といわれる伽藍配置、大理石の礎石の説明がありました。裏山から大量の塼仏(せんぶつー仏像を彫って焼いた瓦)が出土したことから、川原寺はインド仏教の影響を強く受けた寺との説明がありました。飛鳥四大寺の一つに数えられる寺ですが、日本書紀にはその創建の記載がなく、謎の多い寺とのことでした。そのあと、川原寺北限遺跡へ。川原寺の寺域の広さに、皆さん改めて驚いていました。

(写真は川原寺(弘福寺))

 

甘樫丘展望台では、良い天気にも恵まれ、大和三山、二上山などの西の山々が美しく見えました。

 

次回は11月24日(火)。古代豪族の葛城氏の余韻を残す新庄・忍海(おしみ)の葛城の町を歩きます。天気もよさそうです。皆さんのご参加をお待ちしています。

 近鉄新庄駅からJR大和新庄駅までは、東へまっすぐ900m。わかりやすい場所です。