・2019年10月8日例会


10月8日(火)

出雲人形の里から穴師・相撲神社へ

国技・相撲発祥地シリーズ

桜井駅―白山神社―十二柱神社―野見宿祢塚―玉列神社―磯城嶋公園―仏教公伝の地―志貴御県坐神社―三輪駅(12kmゴール)-大神神社―檜原神社―相撲神社―纏向日代宮跡―纏向珠城宮跡―JR巻向駅

  

本日のコースは、相撲発祥に関連する出雲の里から穴師の相撲神社まで歩くコースです。またこのコースの周辺には3世紀から4世紀の天皇の宮跡がいくつもあり、古代史フアンには興味の尽きないところです。ここでも尾花スタッフの解説を予定しています。

 

本日の天気は午前中雨模様と予報が出ており、参加される人数が心配なところです。

 

JR桜井駅9時30分集合。会長の挨拶、永原リーダーから詳細なコース説明があり出発です。

(写真はJR桜井駅での出発式の様子)

桜井高校前を通り、宇陀が辻で朝倉の集落に入り、旧伊勢街道を進みます。ところどころヒガンバナが見られますが残念ながらもう終わりのようですね。

 

 

白山神社で休憩。ここで尾花スタッフより白山神社や雄略天皇にまつわる解説がありました。境内には雄略天皇の万葉集巻1-1の歌碑が立っており、またこのあたりの黒崎の集落には雄略天皇の泊瀬朝倉の宮があったと伝えられています。

(写真は白山神社での解説の様子)

この頃からいよいよ雨が降り出し、皆さん雨対策してのウオークになりました。

 

次は十二柱神社です。出雲の集落の中にあり、アプローチもなかなか立派な神社で、

野見の宿祢の五輪塔や顕彰碑があります。また拝殿に向かって右側に小さな社殿があります。これは第25代武烈天皇を祀る武烈天皇社です。

 

ここで尾花スタッフより、この野見の宿祢の五輪塔がここにある経緯や、十二柱神社の由緒、またこのあたりは武烈天皇の宮である泊瀬烈城(はつせなみつきのみや)伝承地といわれており、この武烈天皇について解説がありました。雨の中皆さん熱心に聞かれてましたね。(写真は十二柱神社での解説の様子。左は五輪塔)

ここから国道165号線を渡り少し山側に行くと、田圃の中に野見の宿祢塚が見えてきます。明治16年までは十二柱神社にあった五輪塔がここにありましたが、農地整理で神社のほうに移設されたとのことです。

(写真の奥に見えるのが野見の宿祢碑)

ここからは、もと来た道をもどり、慈恩寺集落にある玉列神社へ。雨が激しく降るなか、なかなか厳しいウオークが続きます。

 

玉列神社にて昼食をとり、しばし休憩です。幸い雨も小降りになりやれやれというとこです。神社の軒先や樹木の下で小雨を避けながらの昼食になりました。

 

昼食後は尾花スタッフから恒例の蘊蓄話がありました。今回は邪馬台国についてのパート1の話、皆さん興味深く聞いておられましたね。続きのぱーと2は次回の例会にてあります。

(写真は玉列神社での蘊蓄話の様子)

次は仏教公伝の地へ。ここで尾花スタッフから仏教がこの地に伝わった頃の話がありました。

(写真は仏教公伝の地にて解説の様子)

ここからは山の辺の道に入り、金屋の集落を通り志貴御件坐神社(しきみあがたにいますじんじゃ)へ。ここは崇神天皇の磯城瑞垣の宮の伝承地といわれているところ。

 

詳しい解説が尾形スタッフからありました。

(写真は志貴御件坐神社にて解説の様子)

ここから大神神社へ。大神神社の休憩所まえでトイレ休憩と尾花スタッフから大神神社についての解説がありました。

(写真は大神神社にて)

ここで12kmゴールの皆さんと分かれて、山の辺の道を進みます。20分ぐらいで檜原神社に到着。

 

檜原神社では尾花スタッフから元伊勢、笠縫など檜原神社の興味ある話がありました。

(写真は檜原神社にて)

アップダウンが続く山の辺の道をがんばり相撲神社へ。このあたりは穴師の集落で一帯はみかん畑。

 

ひとのぼりすると相撲神社に到着。ここは野見宿祢と当麻蹴速が垂仁天皇の前で日本最初の天覧相撲を行ったところ。これが日本の国技の相撲の始まりとされています。尾花スタッフから解説があり、最後に「ここには過去現役の力士が来て土俵入りなどしたとか、でも神社には参拝しなかったそうです」のワンフレーズ。(それは三敗(参拝)しないようにとのゲンを担いでとか?ほんとかな)うけましたね。

(写真は相撲神社での解説の様子)

このあたりは少し高い標高にあり、ここから西の方角を眺めると纏向遺跡があった扇状地が眼下に広がります。また下り道には、景行天皇の纏向日代宮(まきむくひしろのみや)跡や、景行天皇陵に比定されている巨大な渋谷向山古墳が望め、また垂仁天皇の纏向珠城宮跡があるなど、このあたりは一時期大和王権の中心地であったことが実感できますね。

 

ゴールはJR巻向駅。雨の中お疲れさまでした。尾花スタッフの熱い解説はいかがでしたでしょうか。本日の踏破距離は16km。参加人数は55名でした。

 

次回はJR河内磐船駅、「星のブランコ」を予定しています。ご参加お待ちしています。

(写真は右向こうに見える継体天皇陵を眺めながらの解説の様子)