7月3日(火)
幹周り約8.85mの社頭大杉を観る
推定樹齢約1700年のクスノキを鑑賞
奈良駅―浄教寺―慈眼寺―奈良豆比古神社―東大寺鏡池―
手向山八幡宮―水谷神社―春日大社―春日若宮社―春日大社参道―三条通―奈良駅
本日のコースは、当ウオーキングクラブ恒例の巨木を巡るウオーク。今回は奈良市に点在する樹齢約1700年のクスノキはじめ幹周り8.85mの大杉など見ごたえのある巨木を巡るウオークである。
天気は曇り、気温は高くなるとのことで熱中症対策が必要だ。JR奈良駅10時集合。奈良駅西側の広場で本日リーダーの中浦会長から挨拶、コース説明など出発式をし出発。本日の参加者は81名。
三条通を東に歩き、まず浄教寺で最初の巨木を観る。ここの巨木はソテツ。県指定の保護樹林で、幹周り6.5m推定樹齢259年の立派なもの。根元から大小あわせて25本の幹が出ておりなかなか珍しいものである。
次は左折れして、やすらぎの道に入り北に向かう。高天の交差点を越えしばらく行くと左手に慈眼寺がある。ここで2番目の巨木を観る。寺の裏手に柿の巨木があり市指定の天然記念物で樹高13m、幹周り2.8m、推定樹齢300年のみごとなもの。
毎年秋には柿木から収穫された柿を供えて「十夜・柿供養まつり」があるとのこと。
さらに北に向かい、鴻池運動公園の北側を巡った所にあるトイレでしばし休憩。
ここから少し東に歩き、旧の奈良街道を左折れして、国の重要無形民俗文化財の「翁舞」で有名な奈良豆比古神社に行く。ここの神社の本殿の裏にあるクスノキの巨木は
県指定の天然記念物で樹高30m、幹周り8m、推定樹齢1200年でその半端ない存在感には圧倒される。皆さんこの巨木の周囲を巡り感嘆しきりであった。
ここから般若寺を左手に見て、奈良街道を南に下り、北山十八間戸を見て転害門前の信号を渡り東大寺境内に入る。
大仏殿の西側の広場にて昼食タイム。昼食後は尾花スタッフから恒例の蘊蓄話。今回は春日大社に関する話があった。
午後のウオークの出発。まずは東大寺境内の鏡池の東側にあるイヌマキを観る。樹高11m、幹周り2.6m、推定樹齢400年。周りに似たような樹がたくさんあり説明がなければなかなか気が付かないところ。
ここから東に少し歩き二月堂を観る。ここでは尾花スタッフよりこの二月堂の建築様式について詳しく解説があった。何気なく見ているこの建物もその由緒の説明を聞くとより一層興味がわき見る目も変わると実感する。
次に近くの手向山八幡宮のオガタマノキの巨木を観る。本殿の右手あり、樹高18m、幹周り2.4m、推定樹齢300年とのこと。密に茂る葉は光沢があり、長楕円形で硬いが「ミカドアゲハ」の幼虫が好んで食べるとのこと。
ここから若草山のふもとを通り、春日大社の境内に入る。ここは樹が茂り足元を小川が流れ涼しく気持ちがいい。まずは水谷神社のイブキの巨木を観る。水谷神社の瑞垣から大きくせり出すように伸び、空洞になった幹の中から杉が伸びている宿生木として知られている。樹高12.5m、幹周り6.55mで樹齢は不明。見た目にはなかなか異様な感じ。
次は春日大社社頭の大杉を観る。樹高24m、幹周り8.85m、推定樹齢700年という見事なもの。
次に春日大社から両側に春日灯篭が建ち並ぶ参道を若宮神社に歩いていくと、若宮神社入り口の右手に大きな灯篭越しに大クスが見える。県下で1~2位を争う巨樹で樹高24m、幹周り8.85m、推定樹齢700年といわれている。説明板には神功皇后お手植えと書かれていたが・・・・
もう少し参道を南に行くと、参道横にイチイガシの巨木がある。この春日山には幹周り3mを越えるイチイガシの巨木が23本あるといわれており、その中でもこのイチイガシの巨木は最大級のもの。樹高18m、幹周り4.85m、推定樹齢300年といわれている。
ここから春日大社の参道に入りしばらく行くと左手に飛火野のクスノキが見えてくる。このクスノキは明治41年の奈良県での陸軍の大演習時、飛火野で休憩された玉座の跡に植えられたクスノキが大きく育ったもの。実際は3本一組の大樹である。樹高20m、幹周り4.5m+3.8m+2.9mでおよそ10m、樹齢100年である。
さらに参道を西に進むと右手にムクロジの巨木が見える。このムクロジの途中から数本の竹が伸びておりユニークな共生が見られる。この巨木 樹高は18m、幹周り5.7m 推定樹齢300年である。
本日のウオーキングはこの春日大社参道にて解散。
ということで奈良市内にある巨木を巡ってきたが、意外と知らない、また普段は見過ごしてしまう巨木群が身近にたくさんあることを再認識したウオークであった。
本日はお疲れ様でした。次回の参加お待ちしています。