・2019年5月21日例会


521日(火)

廃線探索②-初瀬軽便鉄道路線跡を辿る

佐野渡橋から伊勢街道を初瀬駅跡へ

桜井駅―北口停留所跡―橋台―外山停留所―

宇陀が辻停留所―慈恩寺停留所―黒崎停留所―

初瀬駅跡—一二柱神社―白山神社―

玉列神社―仏教公伝の地―三輪駅

  

本日のコースは桜井ウオーキングクラブの廃線探索の第2弾。明治42年から昭和13年まで桜井から初瀬まで走った初瀬軽便鉄道の跡を辿るウオークです。

 

 

昨夜の激しい雨が少しのこり参加者の出足が心配されましたが、集合時間が近づくにつれて晴れ間も見え始めスタッフ一同一安心でした。10時桜井駅集合。出発式では会長から幼い頃親から聞いた初瀬軽便鉄道の思い出の話もまじえ、地元桜井ウオーキングならではの企画として紹介しました。リーダーの中川から本日のコース説明と遺構の見どころなどを説明し出発です。(写真は桜井駅での出発式の様子)

桜井駅から東に、長谷軽便鉄道の線路が敷かれていた近鉄線路沿いに進みます。

 

まづは桜井駅を出て、高架の近鉄のガードをくぐれば北口停留所があった場所になります。いまは住宅地になりまったく面影はありませんが。

(写真は北口停留所があった所)

ここから東に進み、桜井高校前の道に出て右折れすると、近鉄の踏切の手前にコンクリート製の橋台が見て取れます。また西に目を移すと近鉄の線路横にシートがかぶせられた当時の線路跡と思われる長細い土地が桜井駅方面に続いています。

(写真のシートが引かれたところが路線跡)

さらに住宅街の路地を行き、近鉄の線路を渡ったところでは粟原川に架かっていた橋のコンクリートの橋台が川の対岸に残っているのが見えます。ここがこの廃線ウオークのハイライトの遺構です。

(写真の中央あたりが橋台)

城島小学校まえの高架の歩道橋の上から西を見ると近鉄線の横にシートがかぶせられた土地が残っているのが見えます。そこまでが現存する廃線跡で、ここからは道路に変わっており面影はありません。

(写真の中央の白い建物の前にシートをかぶせた土地が線路跡)

城島小学校まえの道路を東にしばらく行くと祠がありますが、このあたりが外山停留所があった所のようです。さらに東に行くと国道165号線に出ますが、このあたりが宇陀が辻停留所があった所のです。

(写真の祠あたりが外山停留所あと)

交差点を渡り、佐野渡橋からは昔の伊勢街道を行きます。慈恩寺で少し国道165号に寄り道すると、このあたりが慈恩寺停留所があった所のです。

今は国道165号線の上に高架の中和幹線ができ、どこかはなかなか特定が難しそうですが。

 

さらに伊勢街道を東に進み白山神社の手前で、165号線に出ます。初瀬軽便鉄道は宇陀が辻からは今の国道165号線が走っているところに線路が敷かれていました。ということで、ここからは165号線に沿って歩きます。 

 

白山神社を過ぎると、黒崎停留所があったと思われる場所を通り、山勝のそうめんのお店でトイレ休憩です。

ここから少し行くと出雲の村の旧道に入ります。一二柱神社を過ぎ、また165号線の歩道橋を渡ると,初瀬の町の中に入ります。長谷川に沿ってしばらく行くとまた165号線に出て、ここを東に進むと前方左に初瀬駅跡が見えてきます。今は広い駐車場になっています。

 

手前の観光センターの奥の公園で昼食です。時刻は12時過ぎ。

 

 

昼食後は恒例の蘊蓄話。本日はリーダーの中川から奈良県の鉄道史について解説があり、その過程での軽便鉄道ブームの中で明治42年に登場した初瀬軽便鉄道についての解説がありました。(写真は観光センターでの蘊蓄話の様子)

午後は同じ道を引き返しますが、神社等でガイドをする予定です。

 

 

まずは出雲の村にある一二柱神社に立ち寄り、この神社のご神体についての解説が尾花スタッフからありました。ご神体の成り立ちがよくわかりますね。

(写真は一二柱神社にて)

 

 

次は黒崎の白山神社で、万葉集に関する話が尾花スタッフからありました。この白山神社は雄略天皇と関連が深く、巻頭歌の雄略天皇の歌から令和の解説まで興味深い話がありました。

(写真は白山神社にて)

次は玉列神社でトイレ休憩をした後、仏教公伝の地に立ち寄り海石榴市などの解説がありました。

(写真は仏教公伝の地での解説の様子)

 

ここからはゴールの三輪駅を目指して山の辺の道を歩きます。

本日はお疲れさまでした。踏破距離は13km、参加人数は84名でした。

 

次回は奈良市の近代建築群を巡るウオークです。参加をお待ちしています。