・2019年7月16日例会


月16日(火)

三十七歳の空海、東大寺別当に就任

弘法大師空海が歩いた奈良大和路④

JR奈良駅―興福寺南円堂―東大寺戒壇院―空海寺―法華寺―東大寺大仏殿―東大寺真言院ー春日大社―新薬師寺―奈良市写真美術館―京終駅

 

本日のコースは「空海が歩いた大和路」という企画の第4弾で、奈良市内の弘法大師ゆかりの地を巡るウオークです。また今回も尾花スタッフから各ゆかりの地で詳しい解説があります。 

昼から雨の心配もありましたが、どうやら持ちそうな空模様で一安心です。

 

10時JR奈良駅集合。出発式ではリーダーの野村からコース説明を行い、まずは興福寺南円堂を目指して出発です。

まず南円堂の西にある国宝の三重塔で尾花スタッフから解説です。あまり観光客が訪れない穴場ですが、興福寺最古の建物で木割れが細かく軽やかで優美、なかなか存在感があります。

次は北円堂の脇を通り南円堂へ。ここでも尾花スタッフから解説がありました。第9番目の札所で、藤原冬嗣が813年に建てた八角円堂です。基壇築造の際の儀式に弘法大師空海が深くかかわったと伝えられています。

次は新しく再建された中金堂の前を通り五重塔へ。ここでも尾花スタッフから解説です。明治初期の廃仏稀釈の時に売りに出され破棄寸前までいった話は印象に残りますね。また建築の歴史からの解説もなかなか納得です。

次は県庁の横新設されたバスターミナルを通り、東大寺の境内に入り戒壇院へ。

 

 

戒壇院の門前で尾花スタッフから解説です。754年に聖武上皇が唐から渡来した鑑真から戒を授かり、翌年日本発の正式な授戒の場として戒壇院を設立したとのこと。

次に東大寺の境内の北のはずれにある空海寺に向かいます。

 

 

空海寺の門前で尾花スタッフより解説です。このお寺は唐から帰朝した空海が草庵を営み自ら彫刻した秘仏を堂内の石窟に安置、本尊としたのがこの寺の起こりとされています。

ここから正倉院の横を通り大仏殿の裏から二月堂を通り法華堂へ。尾花スタッフから解説です。天平初期の建築物である正堂と、鎌倉時代に寄棟造から入母屋造に改築した礼堂とをつないだこの法華堂(三月堂)は、時代の異なる建築が見事に合体し調和のとれた建物として優美なものです。また中の仏像群は一見の価値ありです。

次は昼食場所の東大寺大仏殿西側の広場をめざします。

 

大仏殿西の広場の木陰で昼食休憩の後、恒例の蘊蓄話が尾花スタッフからありました。今回は寺院の伽藍配置や塔の心礎について興味深い解説です。

 

 

午後は春日大社を経由して新薬師寺を目指します。東大寺の真言院に立ちより、南大門の横でこの建築様式について尾花スタッフから解説がありました。鎌倉時代の建築技術の高さには納得の解説でした。

次は新薬師寺です。隣接する鏡神社の境内で新薬師寺についての尾花解説です。国宝の本堂のたたずまいも素晴らしいですが、本堂内の仏像群がまたすばらしく、ゆっくり鑑賞いただきたいところです。

 

これで本日のスポットはすべて巡り、奈良教育大学の横を通り、ゴールの京終駅を目指します。

 

本日はお疲れさまでした。 踏破距離は10km。参加人員は88名でした。

 

 

8月は例会はお休みです。次回9月17日の例会は廃線探索ウオークの3弾、小房線と畝傍線を巡ります。ご参加お待ちしています。