・2017年12月23日例会

12月23日(火)

まぼろしの大仏鉄道の遺構をめぐる

 深紅の蒸気機関車・電光号が駆け抜ける

 加茂駅―観音寺橋台―鹿背山橋台―梶ケ谷隧道―赤橋―

 梅美台公園―鹿川隧道―黒髪山トンネル跡―大仏鉄道記念公園―奈良駅

 

 

大仏鉄道の遺構を巡るコースは人気が高く、今年最後の例会に180人の参加がありました。穏やかな天気にも恵まれ、スタッフの説明に耳を傾けながら、ウォーキングを楽しみました。

 

大仏鉄道とは「関西(かんせい)鉄道」が開設した加茂―奈良間の9.9㎞の路線の愛称です。明治31年開業しましたが、わずか9年で廃線を余儀なくされました。残った隧道や橋台などの遺構が100年前の姿を今に伝えています。

 

川沿いに広がる里山を過ぎると、観音寺橋台に着きます。

ここは大仏鉄道とJR大和路線を一緒に写せる絶好の撮影ポイントです。

 

鹿背山橋台は堅固な石積みが黒光りして美しく、全国の廃線跡を紹介する本の表紙になりました。参加された方の中には石積みに手を触れ、その堅固さを確かめていました。

 

梶ヶ谷隧道は保存状態が良く、トンネルを抜けると、日本の原風景を残す里山から住宅地にと景色が一変します。まるでタイムトンネルをくぐり抜けたような気になりました。

 

黒髪山トンネル跡は、昭和41年頃まで生活道路として使われていました。道路拡幅のためトンネルは取り壊され、陸橋だけが残されています。説明がないと、そのまま気づかずに通り過ぎてしまいますヨネ。

この近辺の勾配が最もきついため、機関車を2両つないで坂道を登ったりしていました。積んでいる荷物が重いと列車が止まるので、押しやさんがいたとか、客が降りて列車を押したとかの話が残っています。わずか9年で廃線になった原因は、燃料費が高くかかったことにもよるようです。

 

最後の遺構が大仏鉄道駅跡です。当時は大仏駅から東大寺の大仏殿がよく見通せ、大仏参詣の最寄り駅として大変賑わいました。大仏駅の跡地に奈良市と地元自治会の協力で、平成4年記念公園として整備されました。

 

 皆様お疲れさまでした。来年も楽しいコースを計画していますので、皆様のご参加をお待ちしています。