・2016年3月20日例会

 

2016年3月20日(祝・日) 

幻の大仏鉄道の遺構めぐりウオーク 

「電光号」が加茂・奈良間を快走 

JR奈良駅―大仏鉄道祈念公園―黒髪山トンネル跡― 

鹿川隧道―松谷川隧道―梅美台公園―赤橋― 

梶ケ谷隧道―鹿背山橋台―観音寺橋台―JR加茂駅(13km)

 

 

 

本日も天気に恵まれウオーキング日和になりました。本日はコースが「大仏鉄道の遺構を巡るウオーク」という人気のあるコース設定であり、開催曜日が日曜日、また好天ということで、多数の一般の方が参加があり、142人という盛大なウオーキングになりました。10時JR奈良駅集合。出発式を行い大仏鉄道記念公園めざして出発です。

  

大仏鉄道は明治の5大私鉄とうたわれた「関西鉄道(株)」が名古屋方面から大阪への進出をめざし、「加茂駅」から現在の奈良駅北1.1kmのところに仮設的に作った「大仏駅」間を結ぶ8.8kmと翌年に開通した奈良駅までの通称です。

  

JR奈良駅から北に油坂を経てしばらく行くと、この大仏駅跡を記念する大仏鉄道記念公園に着きます。機関車の動輪モニュメントと説明碑がある小規模な公園として整備されています。会長かからの説明によると、明治31年4月2この地の北側に「大仏駅」がつくられ、この駅で下車して一条通りを通って東大寺に参拝をしたそうで、大仏詣での人々に親しまれたとのことです。また当時の新鋭機関車でも黒髪山トンネル越えの難関では、走行に困難をきわめ、登れなかったときは客が降りて押したり、法連村の人たちが押しに行ったとの逸話があるようです。当時のかわいい?機関車の写真を会長から見せられ皆さん納得の様子でした。次は黒髪山トンネル跡を目指します。(写真は大仏鉄道記念公園にて)

 

  途中鴻池球場でトイレ休憩をし、道なりにしばらく行くと黒髪山トンネル跡に着きます。

 明治41年大仏鉄道が廃止された後も残っていましたが、昭和39年の道路拡張に伴い山を切り開きトンネルは取り壊されたとのことで、今は自動車道路になっており面影はありません。会長の以上の説明を聞き次の鹿川隧道に向け出発です。

 (写真は黒髪山トンネル跡にて)

 鹿川隧道は自動車道路から外れ、農道に入り少し行くと大仏鉄道の堰堤の下につくられた農業用水路を通す隧道が見事な石組でできているのが見えてきます。今はこの鹿川隧道の上を市道44号線が走っています。また自動車道に出て梅美台公園を目指します。(写真は鹿川隧道にて)

 

 梅美台公園に向け右折れする交差点から下の畑地に下りると、松谷川隧道があります。この上が軌道跡で現在市道44号線が走っています。 

 大通りにでてしばらく行くと梅美台公園です。12時過ぎ、ここで昼食休憩です。昼食後、スタッフが印刷してきた当時の蒸気機関車の図面を配布して大仏鉄道の説明と、いつもの薀蓄話を聞いて午後のスタートです。次は赤橋を目指します。 

 (写真は松谷川隧道)

赤橋では脇道にはいり大仏鉄道の築堤を見ながら、この築堤に築かれた赤橋をくぐり抜けます。美加ノ原ゴルフ場近くでは、大仏鉄道跡の堰堤が市道として利用されており、その下には梶ケ谷隧道が残っています。壁は煉瓦、側壁は御影石と立派なつくりで当時の技術もなかなかのものだったようです。このトンネルをくぐって市道にあがると美加ノ原ゴルフ場の入り口付近です。ここからしばらく行くと、しっかりした石積みが残る鹿背山橋台あります。

(写真は赤橋)

 さらに農道をいくと観音寺橋台が見えてきます。大仏鉄道の高低差を緩和するためにつくられた石造りの橋台とのこと。奥には併走してJR大和路線が走っています。この橋台の下をくぐりゴールのJR加茂駅を目指します。

 (写真は手前が観音寺橋台)

 

 本日は大仏鉄道の遺構を、奈良から軌道跡をたどりながら加茂まで歩いてきましたが、堰堤に築かれた数々の遺構の丁寧でかつ技術力を感じる土木工事や、イギリスの最新鋭の蒸気機関車を導入し果敢に山越えの鉄道を開発した明治の人々の事業意欲に敬意を感じるウオークでした。

 どうもお疲れ様でした。本日の歩行距離は13kmでした。